立体感を出す植栽テクニック!低木と背の高い木の組み合わせ方
庭やガーデンを「なんだか平面的でつまらないな…」と感じたことはありませんか? ただ植物を並べるだけでは、単調な印象になりがちです。しかし、低木と背の高い木(高木)を上手に組み合わせることで、庭に奥行きと立体感が生まれ、ぐっと魅力的な空間に変わります。
今回は、初心者でも簡単に実践できる、立体感を出すための植栽テクニックをご紹介します。
1. なぜ立体感が重要なのか?
庭に立体感がないと、目線が定まらず、どこを見ていいのか分からない空間になってしまいます。
奥行きを演出する:
手前に低い植物、奥に高い植物を配置することで、庭に遠近感が生まれ、実際よりも広く感じさせる効果があります。
視線を引きつける:
高低差のある植栽は、見る人の視線を自然に奥へと誘導し、庭全体に動きを与えます。
空間にリズムを生み出す:
リズミカルな高低差は、庭に単調さをなくし、飽きのこない美しい景色を作り出します。
2. 低木と背の高い木の組み合わせ方
1. 高低差をつける「ひな壇配置」
最も基本的な方法が、高低差をつけて植物を配置する「ひな壇配置」です。
配置のコツ:
手前: 低木や下草(高さ50cm以下)を植えます。
中間: 中木(高さ1〜2m)を植えます。
奥: 背の高い木(高木、高さ2m以上)を植えます。
ポイント:
後ろの背の高い木が隠れないように、手前の植物は低く、徐々に高くなるように配置しましょう。
これだけで、庭に自然な奥行きが生まれ、立体感が演出できます。
2. 複数の高さの植物を「ランダム」に配置する
均等に並べるのではなく、あえてランダムに配置することで、より自然な景観を作り出せます。
配置のコツ:
植木鉢のまま、庭に置いてみて、全体のバランスを見てから植えましょう。
一番高い木を植える場所を決め、次に低い木、最後に下草を配置すると、バランスが取りやすくなります。
ポイント:
全体をジグザグに配置すると、単調さがなくなり、動きのある印象になります。
3. 背の高い木を「主役」にする
シンボルツリーとして背の高い木を一本植え、その周りに低木や草花を配置するのも良い方法です。
配置のコツ:
庭の中心や、窓から見える場所に、シンボルツリー(例:シマトネリコ、アオダモ)を植えます。
その足元に、色や形が異なる低木(例:アジサイ、アベリア)や下草(例:ホスタ、セダム)を植え込みます。
ポイント:
シンボルツリーが主役になり、その周りの植物が引き立て役となることで、統一感のある美しい空間が生まれます。
3. 植物選びのコツ
常緑樹と落葉樹を組み合わせる:
常緑樹は一年中葉をつけるので、冬でも庭に緑が残ります。
落葉樹は、新緑、花、紅葉と季節ごとに変化を楽しめます。この二つを組み合わせることで、一年中美しい庭を保つことができます。
成長後の大きさを確認する:
購入時に小さくても、数年後には大きく育つ植物もあります。
植える前に、その植物がどのくらいの大きさになるかを調べておきましょう。
まとめ
庭に立体感を出すには、低木と背の高い木を上手に組み合わせることが重要です。
ひな壇配置で奥行きを出す。
ランダム配置で自然な動きを出す。
シンボルツリーを主役にする。
これらのテクニックを参考に、あなたの庭に、高低差のある立体的な植栽を取り入れてみませんか? きっと、今まで以上に魅力的な空間になりますよ。