失敗しない!砂利の「種類」と「用途別」選び方ガイド


庭や駐車場、アプローチなどに使われる砂利は、単なる装飾ではなく、防草、防犯、水はけの改善など、多くの実用的な役割を持っています。

しかし、砂利には色や形、サイズ、素材が異なる多種多様な種類があり、用途に合わないものを選ぶと、水たまりができたり、歩きにくかったり、すぐに飛散してしまったりと、かえってトラブルの原因になります。

ここでは、DIY初心者でも迷わないように、主要な砂利の種類とその特徴、そして用途別の最適な選び方を徹底的に解説します。


1. 主要な砂利の種類と特徴

まずは、ホームセンターなどでよく見かける砂利の基本的な種類を把握しましょう。

砂利の種類主な素材・形状特徴とメリット
玉砂利(丸砂利)天然石、河川で研磨された丸い形状見た目が美しく、和風庭園や玄関周りの装飾に最適。角がないため、裸足で歩いても痛みが少ない。
砕石(さいせき)硬い岩石を砕いた鋭い角がある形状角が噛み合いやすく、地盤が安定しやすい。駐車場や道路の下地、庭の防草・防犯に最も適している。価格が安い。
化粧砂利(ガーデンストーン)色付きの石や、形を整えた石白、ピンク、青、黒などカラーバリエーションが豊富。洋風・モダンな庭の装飾に使われる。
防草砂利・固まる砂利接着剤やセメント成分を配合水をかけると固まり、雑草を生えさせず、水はけも保つ。通路や駐車場の雑草対策に特化。

2. 用途別!最適な砂利の「選び方」とポイント

砂利を選ぶ際は、「見栄え」だけでなく、「機能」を最優先に考えましょう。

用途①:駐車場・車の乗り入れ

最も強度と安定性が求められる用途です。

  • 最適な砂利: 砕石(特に粒度が細かいC-40などのサイズ)。

  • 選ぶポイント: 丸い玉砂利はタイヤの重さで横に逃げやすく、ハンドルを切ると飛散するため不向きです。角ばった砕石は、互いに引っかかり合うことで地盤をしっかり固定し、轍(わだち)ができにくいのが特徴です。

  • 粒度(サイズ): 15mm~20mm程度の粒度で、深さ5cm以上敷き詰めることで安定します。

用途②:庭・通路の防草対策・水はけ改善

雑草対策と、雨が降った後の水たまりを防ぎたい場合に有効です。

  • 最適な砂利: 砕石または防草砂利

  • 選ぶポイント: 雑草は光を遮断すれば生えにくくなります。砕石は安価で広く敷き詰めるのに適しており、さらに強力に防草したい場合は、水をかけるだけで固まるタイプの防草砂利がおすすめです。

  • 敷き方: 砂利の下に防草シートを敷くことが、防草効果を長持ちさせるための鉄則です。シートを敷かずに砂利だけでは、数年で雑草が生えてきます。

用途③:防犯対策(アプローチ・窓下)

砂利の上を歩いたときの「音」を利用して、侵入者を察知するために使います。

  • 最適な砂利: 軽石やガラスを発泡させた多孔質の砂利(防犯砂利として販売されているもの)。

  • 選ぶポイント: 粒同士がぶつかり合ったときに、「ジャリジャリ」という大きな音が出るものが最適です。また、踏みしめたときに沈み込まないよう、適度な硬さも必要です。

  • 敷き方: 侵入者が歩くことを想定し、**薄く(2〜3cm程度)**敷くことで、足が沈みすぎず、音が最大限に出るようにします。

用途④:和風・洋風の装飾(玄関周り・坪庭)

見た目の美しさや色合いを重視する用途です。

  • 最適な砂利: 玉砂利(装飾用)、化粧砂利(カラー砕石)

  • 選ぶポイント: 濡れたときの色合いを確認しましょう。玉砂利は濡れると色が濃くなり、艶が増して非常に美しくなります。洋風の庭なら、白い大理石砕石や、ピンク系の化粧砂利を選ぶと華やかになります。

  • 粒度(サイズ): 10mm〜30mm程度の粒度で、サイズにバラつきがあるほうが、天然石らしい自然な風合いが楽しめます。


3. 失敗しないための「砂利の量」計算術

砂利を敷く量が足りなかったり、買いすぎたりするのはもったいないです。

計算方法の基本

必要な砂利の量を計算する際は、以下の計算式を使います。

  • 厚さの目安: 防草目的なら3〜5cm、駐車場なら5cm以上が目安です。

  • 例: 幅2m、奥行き5mの場所に、厚さ3cm敷きたい場合。

【重量換算の注意点】

砂利は通常20kg入りの袋で販売されますが、1m³は砂利の種類によって約1.5トン〜1.8トンと重さが異なります。購入する際は、**「〇〇m³分」**で必要な袋数を確認するか、ホームセンターの店員さんに相談しましょう。

砂利の選び方一つで、庭の機能性も美観も大きく変わります。用途と機能をしっかり考慮して、ご自宅に最適な砂利を選んでください。

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