ウッドデッキの床板方向で庭の印象を変える|プロが教えるデザインのコツ
ウッドデッキを設置するとき、床板の方向によって庭全体の印象が大きく変わることをご存知でしょうか?同じ素材・色のデッキでも、床板の張り方次第で広く見せたり、奥行きを強調したりすることができます。
この記事では、ウッドデッキの床板方向による印象の違いと、庭をより魅力的に見せる設計ポイントを詳しく解説します。
1. 床板方向の基本パターン
ウッドデッキの床板には、主に以下の張り方向があります。
(1) 縦張り
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デッキの奥行き方向に沿って床板を配置
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庭が長く広く見える効果
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来客がデッキに入ると自然に視線が奥に向かうため、庭の広さを強調できる
(2) 横張り
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デッキの幅方向に沿って床板を配置
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デッキ面積が広く見える効果
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空間が安定して見え、落ち着いた印象に
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縦長の庭よりも、横幅を広く見せたい場合におすすめ
(3) 斜め張り(45度など)
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床板を斜めに張ることで、デザイン性と奥行き感を両立
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視線が斜めに流れるため、庭に動きや立体感を演出
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四角い庭でも空間が広く感じられる
2. 床板方向で変わる庭の印象
(1) 広く見せたい場合
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縦張りで奥行きを強調
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細長い庭や奥行きのある敷地に最適
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床板の目地を狭くするとよりスッキリした印象に
(2) 安定感や落ち着きを出したい場合
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横張りで幅を強調
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家や建物の正面に沿って張ると、庭が整然と見える
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幅が広く感じられるため、バーベキューや家具配置にも向く
(3) デザイン性を高めたい場合
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斜め張りで動きや立体感を演出
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庭にアクセントを加えたい場合や、特に四角い庭でおすすめ
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部分的に斜め張りと縦張りを組み合わせるとおしゃれ度アップ
3. 床板方向を決めるときのポイント
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庭の形状を考慮
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縦長の庭 → 縦張りで奥行きを強調
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横長の庭 → 横張りで安定感を出す
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家や建物との調和
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建物の外壁や窓の向きに沿わせると自然な印象
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斜め張りをアクセントに使う場合は、建物とのバランスを考慮
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利用シーンをイメージ
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庭で食事やくつろぐことが多い → 横張りで広く見せる
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庭の景観を楽しむことが目的 → 縦張りで奥行きを強調
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視線誘導を意識
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床板の方向で視線を誘導すると、庭全体の印象をコントロール可能
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斜め張りは視線を自然に流すため、空間が広く感じやすい
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4. 床板の色や幅も印象に影響
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色の選び方
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明るい色 → 空間が広く感じられる
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ダークカラー → 落ち着いた印象、庭の植栽を引き立てる
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幅の選び方
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幅広 → デッキ面が広く見え安定感アップ
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幅狭 → 縦張りで奥行きを強調しやすい
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まとめ
ウッドデッキの床板方向は、庭の印象を左右する重要なポイントです。
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縦張り → 奥行きを強調、縦長庭に最適
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横張り → 幅を強調、安定感や落ち着きを演出
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斜め張り → 動きと立体感を出し、おしゃれ度アップ
庭の形状や利用シーンに合わせて床板方向を決めることで、デッキの美しさだけでなく庭全体の印象も大きく変わります。色や幅も工夫して、理想の庭空間を作りましょう。