🚨 安心を確保しつつ景観を守る！防犯カメラを「目立たせず」設置する工夫
防犯カメラは、自宅や敷地の安全を確保する上で非常に有効な手段ですが、**「目立つ場所に大きなカメラを設置すると、外観の景観を損ねてしまう」「いかにも監視しているように見えて抵抗がある」**という方も多いでしょう。
現代の防犯カメラは、小型化やデザイン性の向上が進んでおり、機能性を維持しつつ、周囲の環境に溶け込ませるための様々な工夫が可能です。
ここでは、防犯カメラを**「目立たせず」に設置するための、具体的な設置場所のアイデアと機器選びのコツ**をご紹介します。
１. 機器選びのコツ：デザインとサイズを最優先する
まず、カメラ本体の存在感を最小限にするために、機器選びから戦略を立てます。
✅ 小型・ミニサイズを選ぶ
ドーム型カメラ（半球型）： 外側からレンズの向きが分かりにくく、本体もコンパクトなものが多いため、設置場所の圧迫感を軽減できます。天井や軒下に設置すると、照明器具のように見え、目立ちにくいです。
ペン型・超小型カメラ： 非常に小型で、**特定の場所（玄関の覗き穴やポストの裏など）**に組み込むのに適しています。
✅ 設置場所に合わせた「色」を選ぶ
壁の色と同化させる： 白い壁には白いカメラを、ダークトーンの軒下には黒やダークグレーのカメラを選びます。カラーケーブルも同様に、目立たない色のものを選びましょう。
木目調カバーの利用： 玄関ポーチや木製の柱がある場合、木目調のカバーでカメラを覆うことで、周囲の建材に馴染ませる工夫もあります。
２. 設置場所の工夫：環境に溶け込ませるテクニック
目立たせたくない場合は、**「本来そこにあるもの」**の中にカメラを隠したり、組み込んだりする工夫が有効です。
| 設置場所のアイデア | 工夫のポイント |
| 照明器具の近く | 玄関灯や軒下のダウンライトのすぐ隣に設置します。ドーム型カメラなら、照明器具の一部のように見え、違和感がありません。 |
| 植栽の陰 | 敷地の角や窓の下など、庭木の葉や枝の陰にカメラを隠します。ただし、レンズが塞がれないよう、定期的な剪定が必要です。 |
| 雨樋（あまどい）の裏側 | 雨樋の色と合わせたカメラや配線を選び、雨樋のパイプの影になるように設置します。上向きの視界を確保しながら、目線からは見えにくくなります。 |
| インターホンの上部 | すでに設置されているインターホンやポストの複合機の上部など、既存の設備の延長としてカメラを設置することで、不自然さが軽減します。 |
| 軒下（天井付近） | 壁の垂直面よりも、軒天（軒の裏側）の水平面に設置する方が、見上げる角度になるため、通りからは目立ちにくいです。 |
３. 配線の隠蔽と設置の「心理的」工夫
カメラ本体だけでなく、配線の処理や、あえての「見せ方」にも工夫が必要です。
✅ 配線を完全に隠す
壁内配線： 最も目立たない方法ですが、プロによる工事が必要です。
モール処理： 壁の色に合わせた配線モールを使用し、柱や梁のラインに沿わせて配線を隠すことで、ケーブルの存在感を消します。
✅ あえて「ダミー」に見せる心理作戦
装飾として馴染ませる： あえてカメラを隠すのではなく、小型でおしゃれなデザインのカメラを選び、装飾品やセンサーの一部として見せます。これにより、威圧感のある「監視カメラ」ではなく、**「スマートホーム機器の一部」**として周囲に溶け込ませることができます。
「目立たない＝防犯効果がない」わけではありません。これらの工夫を施すことで、侵入者に対しては「どこから見られているかわからない」という心理的プレッシャーを与えつつ、ご近所の方やご自身の景観の快適さを守ることができます。