外構工事を10万円安くする!?相見積もりの取り方と安易なDIYが危険な理由


「新築の外構費用、予算を大幅にオーバーしてしまった…」「もう少し安くする方法はないの?」

マイホームを建てた後、多くの人を悩ませるのが外構(エクステリア)工事の費用です。ハウスメーカーから提示された見積書を見て、その金額に驚愕したという方も少なくありません。

少しでも節約しようと「DIYで自分でやってみようかな」「安い業者をネットで探そうかな」と考えるのは自然なこと。しかし、知識がないまま安易なコストカットに走ると、数年後に補修費用で数十万円の追加出費が発生する「安物買いの銭失い」に陥るリスクがあります。

この記事では、品質を落とさずに外構費用を10万円以上安くするための賢い相見積もりのコツと、プロが「これだけはDIYでやってはいけない」と断言する危険な作業について詳しく解説します。


外構費用を賢く抑える!「相見積もり」3つの必勝テクニック

外構工事には「定価」がありません。同じ工事内容でも、依頼先によって数十万円の差が出ることは珍しくありません。

1. ハウスメーカーを通さず「直接施工店」に依頼する

最も効果的なのは、ハウスメーカーを通さず、地元の外構専門店やエクステリア業者に直接依頼(分離発注)することです。ハウスメーカーが間に入ると、20%〜30%程度の「紹介手数料(中間マージン)」が上乗せされます。

直接依頼するだけで、工事内容は同じでも、手数料分(10万〜数十万円)がそのまま浮く計算になります。

2. 「同じ条件」で比較し、単価の妥当性を見る

相見積もりを取る際は、必ず「使用する部材」や「面積」を統一しましょう。

  • A社:コンクリートの厚さ10cm

  • B社:コンクリートの厚さ8cm(安い)

    このように条件が違うと、単純な価格比較はできません。複数の業者に「このプランで、同じスペックで見積もりをお願いします」と伝えることで、各社の純粋な施工費用や諸経費の差が見えてきます。

3. 「現場調査」に立ち会い、プロの提案を比較する

見積もりをメールだけで済ませず、必ず現地に来てもらいましょう。

「この勾配なら、こっちの排水計画の方が安く済みますよ」といった、現場を見たプロにしかできない提案が出る場合があります。最も安くしてくれる業者を探すのではなく、「最もコストパフォーマンスの高い提案」をしてくれる業者を見つけるのが成功の秘訣です。


安易なDIYが引き起こす「3つの大失敗」と隠れたリスク

「砂利敷きくらいなら自分で…」と考える方は多いですが、外構DIYにはプロが絶対に推奨しない領域があります。

① 「コンクリート・舗装」の失敗は取り返しがつかない

駐車場の土間コンクリートをDIYで挑戦するのは非常に危険です。コンクリートは時間との勝負であり、素人が行うと「表面がボコボコになる」「水勾配(傾斜)が取れず水たまりができる」「数年でひび割れる」といったトラブルが多発します。

一度固まったコンクリートをやり直すには、解体費用+処分費用+再施工費用がかかり、最初からプロに頼むより3倍近いコストがかかることもあります。

② 「目隠しフェンス」の転倒・倒壊リスク

背の高いフェンスは、風の抵抗を強く受けます。基礎が不十分なDIYフェンスは、台風などの強風時に根こそぎ倒れる危険があります。

万が一、倒れたフェンスが隣家の車や通行人に当たってしまった場合、損害賠償責任を問われることになります。安全に関わる「構造物」は、必ずプロの施工が必要です。

③ 排水計画の無視による「建物の腐朽」

外構で最も重要なのは、雨水をどう逃がすかという「水はけ」の設計です。DIYで庭を盛り土したり、平らに均したりした結果、家の基礎部分に水が溜まるようになると、建物の湿気トラブルやシロアリ被害の原因になります。目に見えない地中の設計こそ、プロの技術が光る部分です。


賢い「節約DIY」と「プロ任せ」の仕分け術

すべてのDIYがダメなわけではありません。賢く使い分けることで、満足度を下げずにコストダウンが可能です。

  • プロに任せるべきこと(安全・構造に関わる部分)

    • 土間コンクリート打ち

    • フェンス、カーポートの基礎・設置

    • ブロック積み

    • 全体の排水計画、勾配設定

  • DIYでもOKなこと(後からリカバー可能な部分)

    • 防草シートと砂利敷き

    • 芝生(天然芝・人工芝)の施工

    • 植栽(シンボルツリー)の植樹

    • 小さな花壇作り

これらを「プロに下地だけ作ってもらい、仕上げは自分たちで行う」という**「半DIY(ハーフDIY)」**にすることで、仕上がりのクオリティを保ちつつ、数万円〜10万円以上の節約が可能になります。


外構ローンと火災保険の知ってお得な活用法

費用を抑えるもう一つの視点が、支払い方法と保険です。

  1. 住宅ローンへの組み込み: 外構費用は、後からリフォームローンを組むよりも、家本体の住宅ローンに組み込んだ方が圧倒的に低金利です。計画は早めに立てましょう。

  2. 火災保険の「建物」定義: 外構(門扉やカーポート、フェンス)は、火災保険において「建物」の一部として契約できることが多いです。将来、雪災や風災で被害を受けた際に保険金で直せるよう、契約内容を再確認しておくのが「お宝情報」です。


まとめ:後悔しない外構工事のために

外構工事を安くするためには、業者選びの工夫(相見積もり)と、自分でやるべきことの「見極め」が不可欠です。

目先の「数万円の安さ」に釣られて、大切な家の寿命を縮めたり、隣人トラブルを招いたりしては元も子もありません。信頼できる業者に「予算は〇〇万円です。この範囲で最大限良くしたい」と正直に相談してみるのも、意外と効果的な交渉術ですよ。


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