駐車場を砂利にするのはアリ?タイヤの溝への詰まりや「飛び石」を防ぐための種類と厚み
新築の外構計画やリフォームで、最も面積を占めるのが「駐車場」です。「コンクリートは予算オーバーだけど、土のままだと雨の日に泥だらけになる…」そんな悩みの解決策として選ばれるのが砂利敷きの駐車場です。
しかし、ネットでは「タイヤの溝に石が詰まる」「車に傷がつく」「ハンドルが取られて駐車しにくい」といったネガティブな意見も目にします。
結論から言えば、駐車場を砂利にするのは「アリ」ですが、石の種類と厚みの選び方を間違えると後悔します。 この記事では、愛車を守りつつ、快適でコスパの良い駐車場を作るための具体的な対策をプロの視点で徹底解説します。
1. 駐車場を砂利にするメリット・デメリット
まずは、コンクリートと比較した際のリアルな特徴を押さえておきましょう。
メリット:圧倒的な低コストと水はけ
施工費の安さ: コンクリート舗装の約3分の1から5分の1の費用で済みます。
水たまり解消: 隙間から雨水が浸透するため、排水計画が立てにくい場所でもぬかるみを防げます。
防犯効果: 車の出し入れや人の動きで音がするため、盗難やいたずらの抑止力になります。
デメリット:メンテナンスと車両への影響
石の飛散: タイヤの回転で石が跳ね、ボディに傷がつくリスクがあります。
溝への詰まり: 小さな石がタイヤの溝に挟まり、走行中に異音の原因になります。
わだち(凹み): 同じ場所に停め続けると砂利が逃げてしまい、地面が凹んでしまいます。
2. タイヤの溝に詰まりにくい「砂利の種類」の正解
駐車場に使う砂利は、見た目だけで選んではいけません。ポイントは**「形」と「大きさ」**です。
おすすめ①:砕石(さいせき)40-0(クラッシャーラン)
道路の下地などにも使われる、大小さまざまなサイズの石が混ざったものです。
なぜ良いか: 石同士がパズルのように噛み合うため、踏み固めると非常に硬い層を作ります。タイヤが沈み込まず、石が跳ねにくいのが最大の特徴です。
見た目: 少し無機質なので、上から薄く化粧砂利を撒く「二段構え」がおしゃれに見せるコツです。
おすすめ②:単粒砕石(たんりゅうさいせき)20mm〜30mm
一定の大きさに揃えられた角のある石です。
なぜ良いか: タイヤの溝(通常10mm前後)よりも明らかに大きいサイズを選ぶことで、物理的に石が挟まるのを防げます。
注意点: 丸い「玉砂利」は避けましょう。丸い石はベアリングのように転がってしまうため、タイヤが空転しやすく、わだちができやすくなります。
避けるべき砂利:小粒の化粧砂利(10mm以下)
色が綺麗で人気がありますが、駐車場には不向きです。タイヤの溝に面白いほど詰まりますし、ブレーキをかけた際に石が転がって制動距離が伸びる危険もあります。
3. 「飛び石」と「沈み込み」を防ぐための最適な厚み
砂利の層が薄すぎると地面(土)が見えてしまい、厚すぎるとタイヤが埋まってしまいます。
理想の厚みは「10cm」
歩行用の通路なら3〜5cmで十分ですが、駐車場の場合は10cm程度の厚みを持たせるのが理想的です。
下層(7cm): 砕石(40-0)を敷いて、しっかりと転圧(機械で踏み固める)します。
上層(3cm): お好みの化粧砂利や単粒砕石を敷き詰めます。
この2層構造にすることで、地盤の強さを確保しつつ、表面の美しさと「石の飛びにくさ」を両立できます。
4. プロが実践する「後悔しないための具体策」
さらに快適な砂利駐車場にするための、一歩踏み込んだ対策を紹介します。
「砂利固定材」の導入
「グリッド」と呼ばれるハニカム構造のパネルを地面に敷き、その中に砂利を充填する方法です。これを使うと砂利が完全に固定されるため、ヒールで歩いても沈まず、タイヤのわだちも一切できません。 DIYでも設置可能で、砂利駐車場の弱点を全て克服できる「お宝対策」です。
見切り材で「飛散」をガード
駐車場と道路の境界線に、レンガやコンクリートの縁石(見切り材)を設置しましょう。これがないと、車を出すたびに道路へ砂利がこぼれ落ち、近隣トラブルの原因になることもあります。
防草シートは「高耐久」一択
駐車場の砂利下は、車の重みでシートに強い負荷がかかります。安価なシートだとすぐに破れて雑草だらけになるため、必ず**「ザバーン240G」クラスの高耐久不織布**を選んでください。
5. まとめ:賢く選べば砂利駐車場は最高の選択肢
駐車場を砂利にするのは、正しい知識さえあれば、コストを抑えつつ機能的な外構を実現できる「大アリ」な選択です。
石の種類: 20mm以上の角がある「砕石」を選ぶ
厚み: 合計10cmの2層構造で地盤を固める
対策: 予算に余裕があれば「固定材」で完璧を目指す
これらのポイントを押さえることで、タイヤへのダメージや飛び石のリスクを最小限に抑え、長く快適に使い続けることができます。