浮き階段(フロートステップ)の魅力とは?夜の景観を劇的に変えるライティング術

 「普通の階段じゃつまらない」「せっかくの注文住宅だから、玄関周りで圧倒的な差をつけたい」

そんなおしゃれ感度の高いオーナー様の間で、今絶大な人気を誇っているのが**「浮き階段(フロートステップ)」**です。

まるでお城や高級ホテルのエントランスのように、階段が宙に浮いているかのような幻想的なデザイン。特に日が落ちてからのライティング演出は、道ゆく人が思わず足を止めるほどの美しさを放ちます。

今回は、外構階段の新定番となりつつある「浮き階段」の魅力と、その美しさを最大限に引き出すためのライティング術を徹底解説します。


1. 浮き階段(フロートステップ)が選ばれる3つの理由

なぜ、多くの人がこれほどまでに「浮き」のデザインに魅了されるのでしょうか?そこには、単なる流行だけではない、計算された美学があります。

① 圧倒的な「開放感」と「立体感」

通常の階段は、コンクリートの塊として地面にどっしりと鎮座します。一方、浮き階段はステップの下に隙間(蹴込み部分のへこみ)を作るため、足元に空間が生まれます。この「抜け感」が、狭いアプローチでも圧迫感を感じさせず、空間を広く見せてくれるのです。

② モダン・ミニマルな外観にベストマッチ

無駄を削ぎ落としたシンプルモダンな住宅や、スタイリッシュなRC造の建物には、浮き階段のシャープなラインがよく映えます。余計な装飾をせずとも、構造そのものがアートのような存在感を放ちます。

③ 汚れや劣化が目立ちにくい

地面と階段の間に空間があるため、地面からの泥跳ねが直接ステップの表面に届きにくく、綺麗な状態を長く保ちやすいという実用的なメリットもあります。


2. 夜の景観を劇的に変える!ライティングの魔法

浮き階段の真価が発揮されるのは、夜です。照明の当て方ひとつで、昼間とは全く違う表情を見せてくれます。

バーライト(間接照明)の設置が鉄則

浮き階段の魅力を最大化するなら、**ステップの裏側にLEDバーライトを仕込む「間接照明」**が欠かせません。

  • 浮遊感の強調: 足元から光が漏れることで、影の部分が強調され、階段が本当に宙に浮いているような錯覚を生みます。

  • 安全性の向上: 段差の境界線が光でくっきりと浮かび上がるため、夜間の視認性が格段にアップし、踏み外しの防止になります。

光の色味で雰囲気をコントロール

  • 電球色(暖色系): 落ち着いた高級感や、リゾートホテルのような温かみを演出したい場合に。

  • 温白色・白色: よりモダンで都会的、清潔感のあるクールな印象を与えたい場合に。

影をデザインする「割栗石」との組み合わせ

階段の下の隙間に、ゴツゴツとした質感の「割栗石」を敷き詰め、そこを照らすように光を当ててみてください。石の凹凸が生む複雑な影と、フローティングステップの直線的な光が重なり、非常に奥行きのある外構デザインが完成します。


3. 浮き階段を作る前に知っておきたい「注意点」

憧れのフロートデザインを実現するために、あらかじめ理解しておくべきポイントがいくつかあります。

  • 施工費用のアップ: 通常の階段に比べ、型枠の組み方が複雑になり、鉄筋による補強も慎重に行う必要があります。そのため、標準的な階段よりも工賃が高くなる傾向にあります。

  • メンテナンス性: ライトを仕込む場合、将来的なLEDの交換や配線の点検がしやすいように設計しておくことが大切です。「作りっぱなし」にしない、メンテナンス動線の確保を業者に確認しましょう。

  • 掃除のしやすさ: 隙間に落ち葉やゴミが溜まりやすい場合があります。あらかじめブロワーなどで掃除がしやすい構造にしておくと、後々の管理が楽になります。


4. プロがおすすめする「浮き階段」の素材選び

浮き階段をよりおしゃれに見せるなら、素材感にもこだわりましょう。

  • 大判タイル: 600角などの大きなタイルを使うと、継ぎ目が少なくなり、よりダイナミックで高級感のある仕上がりになります。

  • コンクリート打ち放し: インダストリアルな雰囲気が好みなら、無機質なコンクリートの質感を活かすのが一番。ライティングによる光の反射が美しく映えます。

  • 木目調素材: 温かみが欲しい場合は、木目調のタイルや樹脂デッキ材を使うことで、ナチュラルモダンな浮き階段になります。


5. まとめ:一生モノの「光の階段」を手に入れる

浮き階段(フロートステップ)は、単なる段差としての機能を超え、住まいの格を一段上げてくれる特別な演出です。

  • 構造で「抜け」を作り、空間を広く見せる

  • LEDの間接照明で、夜の主役にする

  • 素材と光を組み合わせて、自分だけのスタイルを作る

毎晩、家に帰るのが楽しみになるような。そして、訪れるゲストが思わず感嘆の声を漏らすような。そんな素敵な玄関アプローチを、浮き階段で叶えてみませんか?

外構計画の初期段階から「浮き階段にしたい」と伝えることで、照明の配線や構造計算をスムーズに進めることができますよ。

「自分の家の玄関アプローチでも浮き階段は作れるかな?」と気になったら、まずは敷地の高低差をチェックすることから始めてみませんか?



玄関周りで見違える!外構階段のおしゃれなデザインと後悔しないための安全対策